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2016年01月21日

池波正太郎記念文庫

すっかり年が明けております。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

さて、今回ご紹介するのは、池波正太郎記念文庫。
合羽橋方面に用事があったもので、ちょっと足を延ばしてみました。
台東区生涯学習センターの中に入っているということは知ってたんですが。建物に入ったまではよかったものの、一体どこにあるんだと右往左往。図書館の中に設けられた1コーナーだということがわかり、恐る恐る図書館内へ足を踏み入れました。利用カードとか持ってないけどいいのかしらんとドキドキしてたんですが、誰からもとがめられることなく、無事に到着(笑)

私が行った時には、ちょうど池波正太郎自筆絵画展「ヨーロッパの風景」なる企画展が開催されていまして。
池波正太郎は、フランスを中心にヨーロッパの各地を旅していたそうで。帰国後、執筆の合間に思い出の風景を水彩画で描いたとのことです。文章も素晴らしいのに、絵も描けるってすごいですよねえ。
企画展以外のところは、常設展示ということで。自筆の原稿なども展示されていました。

圧巻だったのは、「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」に特化したコーナーでしょうか。
時代劇大好きな私、もちろん全部見てましたよ〜。一番好きなのは「鬼平犯科帳」ですかねえ。題名聞いただけで、頭の中をジプシー・キングスのギターの曲がかけめぐりますもんね。
これらの小説の登場人物にちなんだ場所がマークされた江戸の古地図もありまして、もう大興奮。というのも、昔深川に住んでいたことがありまして、結構出てくるんですよね、あの辺り。時代劇にまったく興味のないうちの主人も、「おお〜」とか言いながら眺めてました。
池波正太郎自身が描いた登場人物のイメージ図も展示されていて、ホントにすごいなあとただただ感動。建物の配置図とかも書き留めていて、こういうの、きちんと決めて書かなくちゃいけないんだなあと、改めて勉強になりました。

それから、書斎の一部が復元されてたんですけど。
家系に関するもの、江戸の生活の様子について書かれたもの、江戸の奉行に関するものなど、いろいろな資料がそろっていて、すっごい勉強量だなあ。やっぱり、そういう下地がないと、あれだけの作品は書けないんでしょうね。

時代小説のコーナーもありまして、家のそばにあったら入り浸ってしまいそうな感じ。あ〜、うちの近所にもこういう図書館できないかなあ。

ふらっと立ち寄っただけだったんですけど、思いがけず素晴らしい時間を過ごすことができました。

posted by みづき at 17:59| Comment(0) | 観る−博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月22日

静岡市美術館

はい、おなじみ静岡市美術館です。改めて言います。ここ、マジでクオリティ高いです。
今回ご紹介するのは「晴信一番!写楽二番!」という浮世絵版画を扱った特別展。フィラデルフィア美術館で所蔵されている浮世絵の中から「名品」を選んで展示したもので、浮世絵にしてみたら「凱旋」ってところでしょうか。
この特別展、2015年8月23日から9月27日まで開催されてました。本当は10月中にご紹介したかったんですが、かなりの忙しさに更新できず。すっかり遅くなってしまいました。

普通、浮世絵って言うと、錦絵が頭に浮かぶと思うんですが。ここでは、錦絵誕生に至るまでの「墨摺絵」「丹絵」「漆絵」「紅摺絵」といった浮世絵も美しく展示されていて、すっごい勉強になりました。
また、有名どころからそうでないところまで、様々な作者の浮世絵が展示されていて、まさに圧巻。それぞれの流派の特徴なんかもわかりやすく説明されていて、全部見終わった時には、浮世絵博士になった気分でした。もう忘れちゃったけどね〜(涙)。

一口に浮世絵版画と言っても、いろんな手法があるんですねえ。「空摺」というのは、いわゆるエンボス加工。「きめだし」というのは、版木を深く彫って腕などで圧力をかけ、凹凸を作る手法。
私が最も印象に残ったのは「合羽摺」というもの。輪郭だけを版木で摺り、あとはステンシルの要領で色づけする手法。これは版木がたくさんいらない分、安くて庶民にもてはやされたらしいですが、そのために大切にされず、残存数が少ないとか。
そうなのよね、安いものって雑に扱っちゃったりするのよね、と妙に納得。もちろん、合羽摺の作品も展示されてましたが、150点の中でわずか1点のみ。かなり貴重な作品を目にすることができました。
それから、錦絵の後に出てきた「紅嫌い」という手法もなかなかいいなあと。派手なものが流行った後に、シンプルなものに回帰するっていう感じでしょうか。カラー写真が普通の中、白黒写真を見た時に感じられる美しさ、みたいな。

さて、作品のお話に戻ります。
中でも印象に残ったのは、写楽の「四代目松本幸四郎の山谷の肴屋五郎兵衛」。「似顔が似すぎて嫌われた」と言われる写楽が描いた松本幸四郎の顔が、今の松本幸四郎さんや市川染五郎さんに似ているような気がしちゃいまして、マジマジと眺めてしまいました。六代目が養子さんなので、現在の松本幸四郎さんとは血のつながりはないみたいですけど、似た雰囲気があったんですかねえ。
それから、私は普段、博物館でグッズを買うことはあまりないんですけど、ポスターあったらほしいな〜と思った作品がありました。それが、北尾重政の「恵比寿と子ども」という錦絵。見ているこっちまで微笑んでしまうような生き生きとした作品で、部屋に飾っておきたいわ〜と思ったんですけど。残念ながら、絵ハガキもポスターも置いてませんでしたねえ。

展示会の最後に、浮世絵版画を作る際に必要な道具や版木も展示されていて、夢の中から現実に戻される感じ(笑)がまたよかったですねえ。そうそう、全部版画なのよねえ、こうやって作っていくのよねえ、みたいな。

またしても、クオリティの高い展示を見せていただきました。大満足です。


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posted by みづき at 22:22| Comment(0) | 観る−博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月23日

奈良国立博物館

長のご無沙汰でございます。
体調不良と体調不良の間に遠出するという、何だかわけのわからない日々を送っております。
今回は、メニエールと帯状疱疹の間に出かけてきた奈良国立博物館のお話を少々。

所用で奈良に行った帰り、立ち寄ってきました奈良国立博物館。
私が出向いた時には、2015年7月18日から2015年9月23日まで開催されていた「白鳳−花開く仏教美術−」なる特別展が開催されていました。
入館できるのが午後5時半までで6時閉館だと思い込んでいて、大慌てで5時ちょっと過ぎに博物館に飛び込んだんですが、その日は午後7時まで開館している日でして。ゆっくり観覧できて、本当によかったです。

私、学生時代に仏像の研究(と称して名所旧跡を回っていただけ)をしていたわけなんですが、そこでは主に飛鳥時代の仏像を見てたんですよねえ。なので、白鳳期に作られた仏像が大集合というのは、かなり興奮ものでした。
一般公開されていなくて見たことのなかった仏像や、遠くて見に行けなかった仏像など、ここで会えましたか〜♪的な感じで。
展示品に付けられている「白鳳時代」という時代名に、何となく違和感があったんですが、音声ガイドによると、あえて付けたということで。
私にとって「白鳳」というのは、あくまでも飛鳥時代の後半の文化の名前ってイメージだったんですよね。推古朝の文化を「飛鳥文化」、大化改新から平城京遷都までの文化を「白鳳文化」と分けて語られる際に用いられるもの、というか。多分、大多数の博物館では、白鳳期に作られたものであっても「飛鳥時代」と表記しているケースが多いと思います。
そこを、あえて「白鳳時代」とされているところに、この展示の矜持を感じましたねえ。「飛鳥時代の一部」などではなく、「白鳳時代」として一時代を築いたのだよ、と言われているような。
まさにそうですよね。私の中にあるイメージが塗り替えられました。

さて、中身の方ですが。
「仏教美術」ということで、仏像だけではなくて、お寺の発掘調査で出てきた瓦なんかも展示されていました。わかりやすく、時代や場所で比較できるように展示されていて、かなりかなり興味深かったです。
穴太廃寺出土品とか、学生時代に家庭教師のバイトに行っていたお宅が穴太にあったもんですから、なんだか嬉しくなっちゃって、じっくり見てしまいました。
発掘調査のバイトもしてたんで、「出土品」っていう言葉にも、何だかワクワク(笑)。

それにしても、これだけ色々な種類の仏様が集まるのって、珍しいんじゃないでしょうか。
仏像と言われて頭に浮かぶ、いわゆる彫刻で立体化された仏像はもちろん、粘土で型を抜いて焼成した塼仏(せんぶつ)や凸版の原型の上に銅板を置き、槌などで打って浮き出させる押出仏、壁画など、種類も様々。
特に、塼仏や押出仏は同じものがたくさんできるので、あちらこちらで同じ型を用いたと思われる作品が出てきたりと、かなり興味深いものがありました。

何が一番印象に残ったかと言われると、ちょっと困っちゃんですけど。
やっぱり、法隆寺の夢違観音かでしょうかねえ。
本当に縁のある仏様で、静岡市美術館でもお会いしたんですよね。その時は、展示の目玉として独立して置かれていて「思ったより大きいなあ」という感じだったんですが。
今回は「あれ? こんなに小さかったっけ?」と思ってしまいました。たくさんの仏様の中に入り込む形で展示されていたので、そんなイメージになったのかも。
いずれにしても、展示の方法などによって、同じ仏像を見ても印象がかわるものなんだなっていうことを、改めて感じさせられました。

改めて古代仏教美術っていいなあと思えた、至福の時間でありました。


posted by みづき at 14:43| Comment(0) | 観る−博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月11日

名古屋城天守内展示室

名古屋は一昨年、出張で訪れて以来でした。その時は仕事だけ済ませてすぐ帰ってしまったので、どこにも寄れなかったんですよね。
今回は、少しだけ時間が取れたものですから、名古屋城まで足をのばしてみました。
名古屋城には、子供の頃に行った覚えがあるんですけど、すっかり忘れてましたね(汗)。
城内を歩いていたら、どこかの広場で信長と秀吉と誰かがダンスを踊るっていうアナウンスが入りまして。
めっちゃくちゃ気になったんですけど、時間がそんなになかったもので、誘惑を振り切って当初の目的だった天守に向かいました。あー、観たかったわー。


さて、戦災で焼失したため、戦後に鉄筋コンクリート造で立て直された天守。エレベーターも付いていて、気楽にのぼれます。
まずは7階の展望室へ。エレベーターは5階までなので、それから先は階段を上がります。で、景色を楽しんだ後、階段で1階ずつ降りていきました。
階段は上り優先と下り優先に分かれているので、すれ違う度に立ち止まってやり過ごす、みたいなことはありませんでした。
1階にも金のシャチが置かれているんですけど、5階の展示室には、上に乗って写真が撮れるコーナーが設置されています。
石垣の石がどれくらいの力で動くのかとか体験できるコーナーもありますし、結構楽しめるのではないでしょうか。
2階に特別展示室があるんですが、私が訪れた時には「名刀展〜尾張に伝わる刀剣〜」という展示をやってました。2015年3月21日から5月10日の間、行われていたみたいです。
まあ、ズラッと刀が並んでいまして、かなり壮観でした。
刀と一口で言っても、長さも違いますし、鞘などそれぞれに工夫を凝らした装飾が施されていて、とってもキレイでした。
以前、掛川城の二の丸美術館で、刀の鍔の展示を見学したことがあるんですけど。
それがまあ、本当に精密な彫刻が施されていて驚いたんですよね。
鍔なんて、はっきり言って全然目立たない部分だと思うんですけど。こういう所にまでこだわる日本人って、やっぱり繊細な感覚を持っているんだなあなんて、今さらながらに感心してしまいました。こうした細かい作業をすることで、日本人の技術力が磨かれてきたのかなとか思ったりして。
ということがあったもんですから、今回もつい鍔に目が行ってしまいました。横向きだったので、少し見づらかったんですが、やはり素敵な彫刻が施されていましたよ。
って、今回は鞘を見るべきだったんでしょうね(汗)。
日本美術刀剣保存協会が作成した「日本刀鑑賞の手引」というプリントが置かれていたので、いただいてきました。これからの刀剣鑑賞に役立ちそうです。まあ、刀剣鑑賞って、それほど機会は無いかもしれませんが……。

今回は、あまり時間がなかったので、ゆっくりは観られなかったんですけど。
ボランティアらしき方が、あちこちでガイドをされているので、時間があったら説明をお願いしてもいいなあと思いました。
本丸御殿の復元工事も進んでいて、あと3年くらいで完了するみたいですね。そうしたら、またゆっくり行ってみたいと思っています。


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posted by みづき at 02:47| Comment(0) | 観る−博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月27日

江戸東京博物館・大河ドラマ特別展

江戸東京博物館って、毎年大河ドラマ特別展を開催するんですよね。
過去に、「篤姫」展と「軍師官兵衛」展を観に行ったことがあるんですが、かなり充実していて面白かった覚えが。
ちなみに、今年の「花燃ゆ」展は6月4日から7月20日までだそうです。


大河ドラマ「花燃ゆ」、惰性で見ている感じなんですけど。
吉田松陰のカリスマ性が今ひとつ見出せないまま、処刑されてしまった感がありまして。
次回は、桜田門外の変と坂本竜馬が登場するそうです。
展開が早くて、なんか消化不良っぽい……。
杉文さんは80歳近くまで生きられた方のようなので、一生を描くとなるとスピードが必要なのかな。

この時代って、実はあんまり好きじゃないんですよね。
なんか、有能な若者達が無駄に命を落としていった感が強くて。
池田屋事件やら禁門の変やら近江屋事件やら何やらかんやら。
日本のことを真剣に考えている若者達が、方向性の違いによって敵対し、殺し合うっていうのが、何とも虚しく思えてしまう。
だからこそ、ドラマチックに描けるのかもしれませんが。

正直、キャストにも混乱気味で。
伊勢谷友介さんって、大河ドラマ「竜馬伝」で高杉晋作役されてませんでしたっけ?
原田泰造さんは長州藩の敵(?)、新撰組の近藤勇役をやられてましたよね。
竜馬役の伊原剛志さんも、大河ドラマ「新撰組!」で、竜馬を斬ったとされる佐々木只三郎の役をされていたような。
まあ、NHKのドラマに出られる俳優さんって、何となく決まってますからねえ。
にしても、幕末はただでさえ何藩の誰がどうしたとかややこしいイメージがあるのに、前は敵役、今はその人みたいな感じになっちゃうと、おバカな私は、更に混乱を極める……。

とか言いつつ、来週も見ちゃうんだろうな、大河ドラマ。
一度見始めると、最後まで見たくなっちゃうんですよねえ。
何やかや言いながら、すっかりはまってるってことで(笑)。
「花燃ゆ」展も、予定が合えば観に行きたいなと思っています。


posted by みづき at 00:00| Comment(0) | 観る−博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする