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2015年03月30日

東野圭吾「虚像の道化師」

ガリレオシリーズの最新作です。


収録されている短編のうち、いくつかはドラマ化されてますよね。
中でも印象に残っていたのが、第一章の「幻惑す(まどわす)」、第三章の「心聴る(きこえる)」、第七章の「演技る(えんじる)」でした。
たしか、「幻惑す」では、大沢たかおさんが教祖様の役をやっていたような。「心聴る」のには大島優子さん、「演技る」蒼井優さんが出ていらっしゃいましたよね、多分。

東野圭吾の凄いところは、結末がわかっているのに、それでも読みたくなるっていうところでしょうか。
犯人とかトリックとかわかってしまうと、一気に面白くなくなっちゃうミステリーもありますもんねえ。
一話一話、詳しく内容を説明したいところなんですが、ネタばれになっちゃってもマズイですし。

この作品の中で一番好きだったのは、「曲球る(まがる)」なんですよね。
たしか、これもドラマでやっていたような…。
残念ながら、その時にはあまり印象に残らなかったんですけど。
小説で読んでみたら、なんかとっても良かったなって感じ。
野球観戦が大好きっていうのもあるんですが、終焉を迎えつつある投手を支えてきた奥さんの姿に、なんだかジンときてしまいました。
頑張って復活してほしいなあとか思っちゃったり。って、小説だっつうの(笑)。

東野圭吾の作品って、ミステリーなんだけど血が通ってる感じがいいのかも。
な〜んて、改めて思わされました。

ドラマで観たからいいよっておっしゃる方も、十分お楽しみいただけるかと。オススメです。
posted by みづき at 13:00| Comment(0) | 読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月28日

碧野圭「書店ガール」

今回は、「映像化された本」ならぬ「映像化される本」をご紹介します。
「書店ガール」です。


少し前に読んで、ドラマになりそうだなあなんて思ってたんですけど、やっぱりねってことで。
フジテレビ系列で毎週火曜日の午後10時から。
4月14日スタートだそうです。

さて、小説の方ですが。

しょっぱなから女2人のバトルがバチバチ。
どうなっちゃうんだろうかと、ついつい引き込まれてしまい、もう一気読み。
女の子のグループ作りたがる習性とか、若い娘にジェラシー感じて自己嫌悪とか、なんかもう、そうなのよね〜などと頷きまくりでした。
理子と亜紀、読者がどちらの立場や年齢に近いかによって、より共感できるかが決まるかな。
私はがっつり理子派でしたけど(笑)。

第2弾、第3弾も発表されてまして、この2人の関係がどう深まっていくのか、とりまく環境の変化も含めて長く楽しめる作品になっています。
はまると3冊、あっという間に読めちゃいますよ〜。

ドラマではどこまで描かれるんでしょうか。今からワクワクです。



posted by みづき at 13:00| Comment(0) | 読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月27日

ごあいさつ&角田光代「紙の月」

はじめまして。

読書に博物館めぐり、映画鑑賞、野球観戦、手芸などなど、読むこと観ること創ることが大好きな未都です。
色々と紹介させていただければよいなと思っています。
よろしかったら、お付き合いくださいね!


さて、一発目にご紹介するのは、角田光代著「紙の月」。


私はひどい乱読なので、いろんなジャンルの本を読むんです。
で、何を紹介させていただこうかなと思ったんですけど。
とりあえず、「映像化された本」ってことで、まずはこの作品を。
と言いつつ、私は映画を観てないんですよね。
行こう、行こうって思ってるうちに、終わっちゃったって感じで(汗)。
なので、小説の感想のみですけれども。

この小説、面白いなっと思うのは、章立ての仕方。
「章」こそ数字なんですけど、中の「節」にあたる見出しが人の名前になってるんです。

主人公自身の名前の節では、主人公目線で自身の生活が描かれている。
他の人名の節では、それぞれの人物が、それぞれの生活の中でふと、主人公のことを思い起こす。
それによって、主人公の人物像がより掘り下げられていく、という手法がとられています。
なかなか興味深い趣向なんですが、更に面白いのは、主人公のことを思い起こす人物は、主人公から少し遠い人たちばかりってところ。
夫とか愛人とか、そういう生々しく主人公と関係している人からの目線は一切ない。
だからこそ、読者は客観的に主人公のことを観られるのかもしれませんね。

物語自体は、専業主婦がパートに出て、若い男の子に貢ぐために横領して……っていう、どこにでもありそうなお話なんですけど。
それでも最後まで楽しく読み切れるのは、やっぱりこの「章立て」の良さなんだと思うんですよね。

だからこそ、映像としてどうなっているのかが楽しみだったり。
近いうちにDVDも観てみたいと思ってます。
posted by みづき at 00:23| Comment(0) | 読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする