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2015年09月23日

奈良国立博物館

長のご無沙汰でございます。
体調不良と体調不良の間に遠出するという、何だかわけのわからない日々を送っております。
今回は、メニエールと帯状疱疹の間に出かけてきた奈良国立博物館のお話を少々。

所用で奈良に行った帰り、立ち寄ってきました奈良国立博物館。
私が出向いた時には、2015年7月18日から2015年9月23日まで開催されていた「白鳳−花開く仏教美術−」なる特別展が開催されていました。
入館できるのが午後5時半までで6時閉館だと思い込んでいて、大慌てで5時ちょっと過ぎに博物館に飛び込んだんですが、その日は午後7時まで開館している日でして。ゆっくり観覧できて、本当によかったです。

私、学生時代に仏像の研究(と称して名所旧跡を回っていただけ)をしていたわけなんですが、そこでは主に飛鳥時代の仏像を見てたんですよねえ。なので、白鳳期に作られた仏像が大集合というのは、かなり興奮ものでした。
一般公開されていなくて見たことのなかった仏像や、遠くて見に行けなかった仏像など、ここで会えましたか〜♪的な感じで。
展示品に付けられている「白鳳時代」という時代名に、何となく違和感があったんですが、音声ガイドによると、あえて付けたということで。
私にとって「白鳳」というのは、あくまでも飛鳥時代の後半の文化の名前ってイメージだったんですよね。推古朝の文化を「飛鳥文化」、大化改新から平城京遷都までの文化を「白鳳文化」と分けて語られる際に用いられるもの、というか。多分、大多数の博物館では、白鳳期に作られたものであっても「飛鳥時代」と表記しているケースが多いと思います。
そこを、あえて「白鳳時代」とされているところに、この展示の矜持を感じましたねえ。「飛鳥時代の一部」などではなく、「白鳳時代」として一時代を築いたのだよ、と言われているような。
まさにそうですよね。私の中にあるイメージが塗り替えられました。

さて、中身の方ですが。
「仏教美術」ということで、仏像だけではなくて、お寺の発掘調査で出てきた瓦なんかも展示されていました。わかりやすく、時代や場所で比較できるように展示されていて、かなりかなり興味深かったです。
穴太廃寺出土品とか、学生時代に家庭教師のバイトに行っていたお宅が穴太にあったもんですから、なんだか嬉しくなっちゃって、じっくり見てしまいました。
発掘調査のバイトもしてたんで、「出土品」っていう言葉にも、何だかワクワク(笑)。

それにしても、これだけ色々な種類の仏様が集まるのって、珍しいんじゃないでしょうか。
仏像と言われて頭に浮かぶ、いわゆる彫刻で立体化された仏像はもちろん、粘土で型を抜いて焼成した塼仏(せんぶつ)や凸版の原型の上に銅板を置き、槌などで打って浮き出させる押出仏、壁画など、種類も様々。
特に、塼仏や押出仏は同じものがたくさんできるので、あちらこちらで同じ型を用いたと思われる作品が出てきたりと、かなり興味深いものがありました。

何が一番印象に残ったかと言われると、ちょっと困っちゃんですけど。
やっぱり、法隆寺の夢違観音かでしょうかねえ。
本当に縁のある仏様で、静岡市美術館でもお会いしたんですよね。その時は、展示の目玉として独立して置かれていて「思ったより大きいなあ」という感じだったんですが。
今回は「あれ? こんなに小さかったっけ?」と思ってしまいました。たくさんの仏様の中に入り込む形で展示されていたので、そんなイメージになったのかも。
いずれにしても、展示の方法などによって、同じ仏像を見ても印象がかわるものなんだなっていうことを、改めて感じさせられました。

改めて古代仏教美術っていいなあと思えた、至福の時間でありました。


posted by みづき at 14:43| Comment(0) | 観る−博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする