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2015年08月07日

山口恵以子「月下上海」

最近、超お気に入りの小説に巡り合いまして。
これ、ドラマか映画になったら素敵だなあと思います。
もうなってるのかな?
ネットでちょっと調べたところでは、わからなかったんだけど。

それが、山口恵以子「月下上海」という作品。


戦時中の上海が舞台のお話なんですけど。
財閥令嬢で女流画家の多江子が、日中文化協会に招かれたところから物語が始まります。
この人、8年前に夫・瑠偉が絡んだとんでもない事件を起こしてまして。
日中文化協会に潜入中だった憲兵・槙に、その秘密を握られてしまったのが運のツキ。
謀略に巻き込まれ、泥沼に落ちて行くわけなんですが。
周りを取り巻く男性陣がそれぞれに素敵で、どういう関係になっていくんだろうなんて、若干ゴシップ的な楽しみもあったりして。
ラストの多江子と槙とのやり取りは、何とも切なく、読み終わった後も、かなり余韻に浸れました。
なるほど、松本清張賞受賞にも納得って感じです。

多江子はとっても強い女性のはずなんですけど、どこかもろいところもあるんですよねえ。
瑠偉なんてわけのわかんない男の惚れこんじゃって、それがずっとウィークポイントになっちゃうんですもんね。
素敵な女性なのに、ダンナさんその男性でよかったの? みたいな人ってたまにいらっしゃるじゃないですか。
まさに、あんな感じで。
って、余計なお世話ですけど(笑)

何はともあれ、オススメの1冊です。


posted by みづき at 14:59| Comment(0) | 読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする